経済産業省は3月25日、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)、フィード・イン・プレミアム(FIP)制度の2022年度、23年度の買取価格を決定した。2022年度、23年度のバイオマス発電の燃料分類とFIT制度、FIP制度の買取価格は下記の通り。パーム油は「バイオマス液体燃料」区分で入札制(2020年度第3回19.6円)、パーム椰子殻(PKS)は「一般木質バイオマス」区分で10,000kW未満の調達価格は24円、10,000kW以上は入札制(20年度第3回19.6円)となっている。FIT調達期間は20年間。

区分一般木質
バイオマス
【24円
/入札制】※1
バイオマス
液体燃料
【入札制】※2
未利用材
【40円
/32円】※3
メタン
発酵ガス
【39円】※4
建設資材
廃棄物
【13円】
廃棄物 
その他
【17円】
燃料パーム椰子殻
(PKS)

パームトランク
製材端材
輸入材
剪定枝
パーム油間伐材
主伐材
下水汚泥
(ガス)
家畜糞尿
(ガス)
食品残さ
(ガス)
建設資材
廃棄物
その他木材
剪定枝
木くず

食品残さ
廃食用油
黒液
1kWhあたり。FIT制度:上記に税を加えた額が調達価格。FIP制度:基準価格。
(資源エネルギー庁の発表をもとに作成)


※1 10,000kW未満:24円。10,000kW以上:20年度は第3回入札19.6円、21年度は第4回入札事前非公表、22年度は入札制度により決定。
※2 20年度は第3回入札19.6円、21年度は第4回入札事前非公表、22年度は入札制度により決定。
※3 2,000kW未満:40円、2,000kW以上:32円。
※4 22年度は39円、23年度は35円。

詳しくはこちら⇒再生可能エネルギーの固定価格買取制度(資源エネルギー庁)

FIT制度、FIP制度の範囲と入札の対象は?

 FIT制度では、22年度は10,000kW未満のバイオマス発電、23年度は2,000kW未満のバイオマス発電について、自家消費型・地域一体型の地域活用要件が設定される。FIT制度、FIP制度の範囲と入札の対象は下記の通り。

FIT制度、FIP制度
※沖縄地域・離島など供給エリアは、地域供給要件なしでFITを選択可能とする。
(出典:資源エネルギー庁)

【石井 ゆかり】