インドネシアでは、バイオディーゼル燃料を軽油に混ぜる「B35」政策の開始により、パーム油の消費量が増加すると見込まれている。
オイルワールド誌によると、世界の油脂の消費量は2022/23年に前期比1,000万t増加すると予想されている。現在の世界の油脂の生産量は同690万t増加し、過去5年間で最大の伸びになると推測されている。
米国の油脂の総消費量は、今期中に140万t増加すると予想されているが、中国でも同様の増加が見られる。「この傾向は、気候と中国の『ゼロコロナ政策』が緩和されることで後押しされる可能性があります」(オイルワールド誌)。
一方、インドネシアの植物油の消費量は同200万tの増加となり、他の国に比べて最も消費量の伸び率が高くなる見込みだ。インドネシアでは、植物油は主にパーム油が消費されている。「この推測は、インドネシア政府のバイオディーゼル燃料を軽油に混ぜる割合が23年に30%から35%に増やすという政策が、少なくとも部分的に実施されるという仮定に基づいています」(オイルワールド誌)。
出典:InfoSAWIT 12月28日付