パーム価格は2022年末まで高い水準
マレーシア・パーム油庁(MPOB)長官のDatuk Dr. Ahmad Parveez Ghulam Kadirは、ウクライナ危機やインドネシア政府のバイオディーゼルに関する新たな政策の影響を受け、2022年末の粗パーム油(CPO)の価格は1tあたり4,000~4,500リンギットの範囲になると予測していると述べた。
マレーシアのメディア、New Straits Times(ニューストレーツタイムズ)の報道によると、Datuk Dr. Ahmad Parveez Ghulam Kadir長官は「CPOの需要は引き続き高く、CPOの生産は引き続き抑制されています。そのため、CPO価格は2022年末まで高い水準が保たれると考えています」と話したという。
一方、マレーシア・プランテーション事業・商品大臣(MPIC)のDatuk SeriFadillah Yusofは、パーム油のスマート工場を開発する上では、効率化において新たな取り組みを行うためにパーム油産業と連携することが大切だと述べた。同省は、パーム油産業の関係者が、環境に優しい製品に対する世界の需要に基づき、パーム油製品に関して、二酸化炭素排出量を削減する努力をしていることを強調することを提案した。
「50年初頭に温室効果ガス(GHG)排出量を実質ゼロにするという目標を達成するというマレーシア政府の意向に沿い、パーム油産業が真剣に取り組んでいることが示されています」(Datuk SeriFadillah Yusof大臣)。
「POMREQ2022(マレーシアのパーム油の搾油、精製環境、品質に関する全国セミナー)」でのDatuk SeriFadillah Yusof大臣の講演は、MPIC事務局長のDatuk Zurinah Pawantehによって行われた。
出典:InfoSAWIT 12月26日付