Joko Supriyono・インドネシアパーム油協会(IPOA)会長は、2022年1~9月のインドネシアのパーム油生産量は3,700万tに達し、そのうち2,200万tが輸出される見込みであることを発表した。

パーム油の年間生産量は増加

 Joko Supriyono・インドネシアパーム油協会(IPOA)会長は、2022年のパーム油の年間生産量は5,180万tに達し、21年の生産量5,130万tを上回ると予測されていると述べた。

 Joko Supriyono 会長は11月3日にインドネシア・バリ島で開催された「2022年インドネシアパーム油会議(IPOC)」で、「2022年のパーム油の年間生産量は5,180万tに達すると予測しています。そのうち、粗パーム油(CPO)が4,700万t、粗パーム核油(CPKO)が480万tであり、今年の年間生産量は昨年より増加するでしょう。インドネシアのパーム油の年間輸出量は約3,000万tとなる見込みです」と語った。インドネシアパーム油会議は、専門家や業界関係者がインドネシアのパーム油産業や世界の植物油市場について議論する公開討論会だ。

 Joko Supriyono 会長は、同協会はウクライナ危機により世界の植物油市場、とくにヒマワリ油市場が影響を受け、その結果、多くの国がヒマワリ油の代替となるほかの植物油の輸入に切り替えると認識していると語った。

 パーム油は世界の植物油の総供給量の30%以上を占めており、このような状況により、パーム油を含む植物油の価格は上がるだろう。ウクライナ危機により以前も、パーム油製品の価格が高騰した。「インドネシア政府が今年4月にパーム油製品の輸出を一時的に停止する政策を行ったことからも、世界の植物油市場は影響を受けています」(Joko Supriyono 会長)。

出典:インドネシアパーム油協会(IPOA) 11月19日付