バイオ燃料「B40」計画
Eddy Abdurrachman・インドネシア・パーム油農園基金管理庁長官は11月3日、「バイオディーゼル計画は、インドネシアにおけるパーム油の消費において、非常に重要な役割を果たします」と語っている。
インドネシア政府はこれまでエネルギー鉱物資源省(ESDM)を通じて、ディーゼルエンジン車で「B40」燃料を使用する路上試験を完了している。その後、インドネシア政府はB40実施方針の技術的勧告を行い、すぐに実施できるようにしている。「B40プログラムを支援する資金の配分により、この計画が十分に実行できることが保証されています」(Eddy長官)。
Eddy長官は、インドネシア政府が環境に優しいバイオディーゼル、グリーンディーゼル、グリーンガソリンなどの新たな再生可能エネルギーの使用に特別な注意を払っていると説明した。
パーム油市場の拡大を目指す
「バイオ燃料市場がさらに拡大することが目標であるため、この計画を達成することが非常に重要です」(Edd長官)。
Eddy長官は、粗パーム油(CPO)の2023~26年の推定平均生産量は5,724~5,827万トンであり、年間増加率は4%であると予測している。バイオ燃料計画は、パーム油の生産量の増加とパーム油を消費する新たな市場の拡大において、バランスを取るための優れた戦略になる可能性があるという。
「インドネシアはパーム油から生まれた製品の国内市場を拡大し、市場をつくり出すことに取り組んでいます」(Eddy長官)。
Eddy長官は加えて、インドネシアのほぼすべての地域においてバイオディーゼル計画が実施されていると説明した。インドネシアの全国12州にバイオディーゼル生産者がおり、総生産量は1,000万klを超えている。インドネシア政府がバイオ燃料プログラムを過去10年間に一貫して実施したことにより、CPOとバイオディーゼル価格が安定する結果になったという。
Eddy長官は「『B30』プログラムにより、インドネシア国内のCPO需要が維持されています。世界でエネルギー供給が不足しているときに、国内でエネルギーをより確実に供給できるようになるでしょう」と語った。
出典:InfoSAWIT 11月4日付