7月のインドネシアのパーム油製品の輸出量は前月比37万1,000t増の270万5,000tとなった。粗パーム油(CPO)とパーム核油(PKO)の合計生産量は前月比18万4,000t増となったが、輸出量が増加したため、在庫は6月の668万8,000tから7月には590万5,000tに減少した。

 インドネシアでは、7月のパーム油製品の輸出量は前月比37万1,000t増の270万5,000tとなった。増加分の内訳は、粗パーム油(CPO)が17万4,000t増、加工されたCPOで約12万2,000t増、バイオディーゼルが約2万3,000t増となった。バイオディーゼルの輸出量は3月以降、増加し続けている。おそらく、石油価格が大幅に上昇したため、需要が増加したことが原因であると考えられる。

 一方、インドネシアの輸出量が増加し、世界市場で他の植物油の供給が増加したため、植物油の価格が下がった。CPOのロッテルダム港のCIF価格も6月の1tあたり1,507ドルから7月に1,240ドルに急落し、インドネシア現地の市場(FOB)ではCPO価格が6月の1kg当たり10,523ルピアから7月に8,322ルピアに下がった。

 しかし、その状況にもかかわらず、インドネシアのパーム油製品の輸出額は6月の37億6,800万ドルから7月には38億ドルに急増した。6月から7月の期間にかけて、インド向けが21万2,400tから15万8,400t増の37万800tになり、次いで米国向けが9万5,000tから12万7,100t増の22万3,100t、中国向けが41万6,200tから10万7,900t増の52万4,000t、マレーシア向けが9万9,900tから10万3,700t増の20万3,600tとなった。

 インドネシアのパーム油の国内消費量は、食品産業部門が6月の93万4,000tから7月には3,000t増の93万7,000tとなり、バイオディーゼル部門の消費量は6月の72万tから7月には+5.4%増の75万9,000tとなった。

 CPO生産量は6月の329万7,000tから7月には5.1%増の346万5,000tになり、パーム核油(PKO)生産量は6月の32万2,000tから7月には33万8,000tに増加した。CPOとPKOの合計生産量は前月比18万4,000t増となったが、輸出量が増加したため、在庫は6月の668万8,000tから7月には590万5,000tに減少した。

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7月のインドネシアのパーム油の生産・輸出情報

出典:インドネシアパーム油協会(IPOA) 9月15日付