マレーシア証券取引所デリバティブ部門では、粗パーム油(CPO)価格が9月14日に下落した。投資家が3日間連続して利益を上げた後、パーム油の生産が豊富になりリンギット通貨が下落すると予測されたことが原因となった。

 ロイターによると、マレーシア証券取引所デリバティブ部門では、11月に納品されるパーム油先物・FCPOc3が9月14日の初期段階の取引で前日比1.67%下落し、1tあたり3,833リンギット(847.45ドル)になったという。

 ロイターによると、マレーシアのパーム農園は収穫のピークとなる季節を迎えており、マレーシア・パーム油庁(MPOB)の報告によると、8月の収穫量は前月比9.7%増加した。一方、アナリストによると、収穫が減少する10~12月に先立って、9月のパーム油の生産量は引き続き堅調に推移すると予測されている。

 粗パーム油(CPO)は世界市場で他の植物油とシェアを争うため、他の植物油の価格の変動の影響を受ける。ロイターのテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、パーム油先物・FCPOc3は1tあたり3,916リンギットで価格に対する強い圧力を受ける可能性があり、3,686リンギットの水準まで安くなる可能性があると指摘した。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 9月16日