粗パーム油(CPO)在庫は、世界のCPO価格の動きを予測するための基準の1つだ。今週はマレーシアの在庫が豊富であると予測されるため、CPO価格は下げ圧力を受けている。

 9人のトレーダーによる調査会社のCGS-CIMB リサーチの分析とロイターの分析によると、マレーシアの粗パーム油(CPO)在庫は8月末で200万トンを超えた可能性があることが示されている。

 同報告では、CGS-CIMBリサーチの予測によると、CPO生産量がより多くなるため、マレーシアの8月のCPO在庫は前月比16%増加、前年の同時期と比較して9%増加となっており、2019年11月以来の最高水準となる206万トンに達した可能性があるという。

 マレーシアのニュースサイト、The Starによると、CGS-CIMBリサーチは「マレーシアの8月時点でのCPO在庫の推定値は、過去10年間の平均である200万トンを3%上回ったと予測しています」と報告している。

 CGS-CIMB Researchの先物チームによる調査では、8月のマレーシアのCPO生産量は前月比10%増加、前年の同時期と比較して1%増加して173万トンになった可能性があることも明らかになった。

 貨物調査会社・Intertek Testing Servicesの報告によると、8月のパーム油の輸出量は前月比約0.4%減となる可能性があるが、前年比12.8%増の132万トンになる可能性があるという。Intertek Testing Servicesはパーム油の輸出量が前月比1.6%増加したと予測し、SGSは輸出量が同0.3%増加したと主張しているが、独立検査会社のAmspec Agri Malaysiaは輸出量が同3%減少したと予想している。

 CGS-CIMB リサーチは、「マレーシアのパーム油の輸出量がわずかに減少したのは、インドネシアのパーム油の輸出量が増加したことが原因である可能性があります」と指摘した。

 9月5日のロイターの調査では、マレーシアではパーム油の生産量が急増しているため、8月末のパーム油在庫は過去2年間で初めてとなる200万トンを超えた可能性があることが示された。同時に、マレーシアからの輸出量は大幅に増加して170万トンとなり、過去10カ月でピークに達した。

 ロイターによると、シンガポールのPalm Oil Analyticsの創設者の1人であるSathia Varqaは、「8月はパーム油原料となるアブラヤシの実の収穫のピークとなる季節の始まりの月であり、雨が多く土壌に十分に水分が提供されて収穫量が増加し、1年を通して最もパーム油の生産量が多い月になったでしょう。しかし、生産の仕組みが回復するには時間がかかるため、9月はパーム油の生産量の増加幅は鈍化するでしょう」と語ったという。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 9月14日