調査会社のCGS-CIMB リサーチによると、8月時点でのインドネシアの粗パーム油(CPO)価格はマレーシアのCPO価格を上回ったという。
インドネシア政府が粗パーム油(CPO)の輸出を規制するために公表した政策により、8月時点でのインドネシアのCPO価格はマレーシアのCPO価格を上回り、インドネシアのパーム農園関係者への利益がもたらされた。インドネシアのCPO価格は7月31日の1kg当たり10,025ルピア(1tあたり2,982リンギット)から14%上昇し、8月31日には1kg当たり11,433ルピア(1tあたり3,444リンギット)になった。
CGS-CIMB リサーチの報告によると、マレーシアのパーム油生産者は、マレーシアのCPOスポット価格が同時期に4%下落して1tあたり4,098リンギットになったため、悪影響を受けたという。
CGS-CIMB リサーチによると、「CPO在庫が増える可能性がありますが、9月のCPO価格は現在の水準となると予測しています。マレーシアの脱酸・脱色・脱臭パーム油(RBDパーム油)が、アルゼンチンの大豆油に比べて大幅に安いことが原因となります」と報告している。2021年までの5年間のRBDパーム油と大豆油の平均価格差は1tあたり90ドル(404,28リンギット)であったのに対し、2022年9月1日には1tあたり358ドル(1,608.14リンギット)まで拡大したという。
マレーシアのニュースサイト、The Starによると、CGS-CIMB リサーチは、「このことにより、多くの輸入国で需要がパーム油に移り、パーム油の在庫が減少することが予想されます」と発表しているという。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 9月11日付