マレーシア証券取引所デリバティブ部門では、8月2日の粗パーム油(CPO)価格は、この日、4%下落した。インドネシアからのパーム油の輸出により、パーム油が豊富に供給され、価格を下げた大規模な取引が懸念されたためだ。
パーム油CPO先物価格、供給量が増加するという懸念から下落
マレーシア証券取引所デリバティブ部門では、10月に納品されるパーム油先物・FCPOc3は、8月2日の初期段階で1tあたり163リンギット(約4.01%)下落し、1tあたり3,897リンギット(880.58ドル)になった。
インドネシア政府は、インドネシア国内の食用パーム油の供給を支援するために、国内市場(供給)義務(DMO)と国内価格義務(DPO)を引き続き実施している。
インドネシア政府は、パーム油の輸出を促進するために、商業省を通じてパーム油の輸出承認の割り当ての決定に関するインドネシア商業省外国貿易総局長規則No.14/DAGLU/KEP/07/2022に基づき、粗パーム油(CPO)、精製・漂白・脱臭パーム油(RBD PO)、精製・漂白・脱臭パームオレイン(RBD OLEIN)、使用済み食用パーム油の輸出承認の割り当てを以前の7倍から9倍に変更することを発表した。この規制は8月1日から有効になっている。
ロイターによると、シカゴ商品取引所の大豆油価格は、米国政府が大豆農園に改善が必要であると報告した後、過去1週間での最低水準まで下落した。8月2日のシカゴ商品取引所では、この日、大豆油・BOcv1は1.9%下落した。大連商品取引所のDBYcv1は1.7%上昇し、パーム油・DCPcv1は3.3%下落した。
ロイターのテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、CPO価格は1tあたり4,085リンギットの高値を記録した後、1tあたり3,857リンギットまで下落する可能性があると指摘した。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 8月4日付