6月にインドネシアが粗パーム油(CPO)とその派生品を最も多く輸出したのは中国であり、その輸出額は5億9,157万ドルとなった。インドネシアのジョコ・ウィドド大統領と中国の李克強首相による事前の二国間会議で、中国へのCPOの輸出を約100万トン増加させることに合意している。

インドネシアのパーム油の最大の輸出先は中国

 インドネシア中央統計庁(CBS)によると、6月のインドネシアの粗パーム油(CPO)とその派生品(HSコード第15類)の輸出量は前月比51万トン増の217万トンとなった。6月のCPOとその派生品の輸出額も、前月比300.66%増の33億8,000万ドルになった。

 6月にインドネシアがCPOとその派生品を最も多く輸出したのは中国であり、その輸出額は5億9,157万ドルとなった。パキスタンへの輸出額は4億5,447万ドル、インドへの輸出額は2億7,397万ドル、バングラデシュへの輸出額は1億6,375万ドルとなった。

 インドネシアのジョコ・ウィドド大統領と中国の李克強首相による事前の二国間会議で、中国へのCPOの輸出を約100万トン増加させることに合意した。合意に続き、インドネシア商業省はCPO輸出を促進し、パーム油の原料となるアブラヤシの実(FFB)の小規模農家からの買い取り価格を1kg当たり2,000ルピア以上に改善する予定だ。

 ズルキフリ・ハサン・インドネシア商業大臣は、パーム油業界でパーム油工場のCPO貯蔵タンクを空になり、小規模農家からFFBが購入されるように、CPOとその派生品の輸出を増やすことを目指していると述べた。ズルキフリ・ハサン商業大臣は7月28日、「輸出が促進されることにより、小規模農家からのFFBの買い取り価格は1kg当たり2,000ルピアを超える可能性があります」と発表した。

 ジョコ・ウィドド大統領は李克強首相との会談に先立って、中国はインドネシアの戦略的パートナーの1つであると語った。インドネシアと中国はここ数年でお互いに有益な協力関係を築くことに成功しており、インドネシアと中国間の貿易額は1,000億ドルに達している。ジョコ・ウィドド大統領は、インドネシアと中国間の貿易額が増加することを望んでいるという。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 8月2日付