Mukti Sardjono・インドネシアパーム油協会(GAPKI)常任理事は、「パーム油の原料となるアブラヤシの実(FFB)の生産が増加しましたが、産業としては、5月の粗パーム油(CPO)生産量は前月比18%減となりました。多くの企業は貯蔵タンクの容量が限られているため、小規模農家からのFFBの購入を制限し、市場の状況はさらに悪化しました」と話した。
5 月のインドネシアのパーム油輸出はわずか67万8,000tであり、4月の輸出208万9,000tから68%減少したという。なかでもCPOと精製済のCPOの輸出が大幅に減少した。5月の油脂化学品の輸出は31万8,000tとなり、4月の31万9,000tとほぼ同じだった。
「5月のインドネシアの輸出は、中国向けは前月比28%減、米国向けは32%減、フィリピン向けは52%減、ロシア向けは64%減、欧州連合(EU)向けは64%減、シンガポール向けは67%減、インド向けは80%減、パキスタン向けは90%減、バングラデシュ向けは98%減となりました」(Mukti Sardjono・GAPKI 常任理事)。
CPOのRotterdam港のCIF相場は、4 月には1tあたり1,719ドルであったが、5月は1tあたり1,714ドルとなった。インドネシア国内入札価格も4月の1,144.7ドルから5月は936ドルとなった。Mukti Sardjono・GAPKI 常任理事は「CPO価格が安くなったため、小規模農家が受け取る FFB 価格が下がりました」と語る。
「インドネシアの5 月のパーム油の国内消費量は前月比8.0%減の161万トンとなりました。5月の食用パーム油の消費量は、前月比3.0%増の83.7万トンとなりました。5 月のバイオディーゼル生産におけるパーム油消費量は22%減の59 万トンとなりました。輸出が減少したため、パーム油備蓄が4月の610万トンから5月には720万トンに増加しました」(Mukti Sardjono・GAPKI 常任理事)。
出典:インドネシアパーム油協会(IPOA) 7月30日付
(記事の出典:sindonews.com)