粗パーム油(CPO)価格は、ウクライナ戦争の影響により、かつて最高値となる1tあたり1,506.25ドルを記録した。しかし、今後2カ月間は下落し続け、9月に1tあたり約3,000リンギット(約700ドル)になると予測されている。

 世界の粗パーム油(CPO)の市場は常に変化している。ウクライナ戦争により、CPO価格は最高値となる1tあたり6,632リンギット(1,506.25ドル)を記録した。しかし、今では状況が変わり、CPO価格はこの3カ月間、下落を続けている。

 インドのGodrej International取締役兼パーム油のオブザーバー・Dorab Mistryは、ブルームバーグテレビの取材で、CPO価格はまだ最低水準に達していないと話した。ウクライナ戦争が停戦になると、CPO価格は最低水準まで下落する可能性があると分析している。

 Dorab Mistryは、インドネシアのパーム油備蓄は1,000万トンに達したと推定している。「インドネシア政府は、CPOの輸出時に適用されるパーム農園基金の課税を一時的に停止する政策を延長すべきです。食品価格のインフレは5~6月にかけてピークとなりました」(Dorab Mistry)。CPO価格は、今後2カ月間下落し続けると予測されている。Dorab Mistryは、「CPO価格は、おそらく9月に1tあたり3,000リンギットになるでしょう。ウクライナ戦争が終わったら、CPO価格は1tあたり約2,500~3,000リンギットまで下落し続けるでしょう」と言った。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 7月27日付