マレーシア証券取引所デリバティブ部門では、粗パーム油(CPO)の価格は、マレーシアが輸出の結果を発表することに先立ち、7月25日にわずかに上昇した。インドネシア政府が輸出制限を緩和しているため、CPO価格の上昇が続く可能性がある。

 マレーシア証券取引所デリバティブ部門では、10月に納品されるパーム油先物・FCPOc3は、7月25日の初期段階で0.46%上昇し、1tあたり3,721リンギット(836.18ドル)となった。

 ロイターによると、貨物調査会社・SGS(Societe Generale de Surveillance)が7月25日に指摘したように、マレーシアからのパーム油製品の輸出は、7月1日~20日の間に73万4,231tから72万4,283tに減少した。

 インドネシア政府は、粗パーム油(CPO)備蓄が高止まりしているため、パーム油の原料となるアブラヤシの実(FFB)の小規模農家からの買い取り価格が上昇するよう、国内市場(供給)義務(DMO)と国内価格の義務(DPO)を廃止することを検討している。

 7月25日の大連商品取引所では、この日、大豆油・DBYcv1は0.24%上昇し、パーム油・DCPv1は0.26%上昇した。シカゴ商品取引所の大豆油・BOcv1は0.32%下落した。CPOは、世界の植物油市場でシェアによる競争があるため、他の植物油の価格の動きから影響を受ける。

 ロイターのテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、CPO価格は7月14日に記録された1tあたり3,489リンギットの水準まで低下する可能性があると話している。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 7月27日