インドネシアでは、7月の粗パーム油(CPO)輸出税を決定するCPO基準価格が1tあたり1,615.83ドル(前月比▲約4,96%)となり、インドネシア政府は7月に輸出されるCPOに対する輸出税を、1tあたり288ドル(前月比+88ドル)に定めることが発表された。

 インドネシアの7月の粗パーム油(CPO)輸出税を決定するCPO基準価格は、1tあたり1,615.83ドルとなり、6月の1,700.12ドルに比べて84.29ドル(同約4,96%)下落した。インドネシア商業大臣規則No. 43/2022に、輸出税の対象となる農林産物の輸出基準価格(HPE)が定められている。

 インドネシア商業省のベリ・アングリホノ対外貿易担当総局長は、「CPO基準価格は1tあたり750ドルを越えているため、インドネシア政府は7月に輸出されるCPOに対する輸出税を、1tあたり288ドル(前月比+88ドル)に定めました」と話す。

 7月のCPO輸出税は、財務大臣規則No. 98/PMK.010/2022の添付資料C 、第17列に定められている1tあたり288ドルから設定されている。

 インドネシア政府がCPOとその派生品の輸出を再開したことでCPO基準価格が低下したが、CPOとその派生品の需要はそれほど増加していない。ベリ・アングリホノ対外貿易担当総局長は、インドネシア政府が以前、CPOの輸出を禁止していたことについて、「その結果、インドはCPOの代替品としてひまわり油を用いるようになりました。加えて、CPO基準価格が下落したのは、中国での封鎖によっても影響を受けています」と言った。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 7月10日