4月のインドネシアのパーム油製品の輸出は前年同月比54万7,000t減の208万9,000tとなった。4月のパーム油の輸出額は前月比7,800万ドル減の34億35万ドルとなった。

 4月のインドネシアのパーム油製品の輸出量は208万9,000tとなり、2021年4月の263万6,000tに比べて54万7,000t減となった。輸出が少なかった理由は、4月までの食用パーム油の価格が想定された水準を超えていたため、インドネシア国内市場での食用パーム油の供給を増やすための政府の政策が行われたことだ。

 粗パーム油(CPO)ロッテルダム港CIF価格は、3月の1tあたり1,813ドルから4月には1,719ドルに下落した。価格が下落したことに合わせて、パーム油の輸出額は3月の35億1,300万ドルから、4月には前月比7,800万ドル減の34億3,500万ドルとなった。パキスタン、米国、中国、インドへの輸出は減少したが、オランダ、ロシア、バングラデシュへの輸出は増加した。

 インドネシア国内のパーム油消費量は3月の150万7000tから4月には175万1000tに増加した。食品産業は3月の63万5,000tから4月には81万2,000tと、最も消費量が増加した部門であり、続いてバイオディーゼル生産における消費量は3月の69万7,000tから4月の75万5,000tに増加した。

 4月のCPOの生産量は3月の378万2,000tから10万トン増加して388万2,000tとなり、パーム核油(PKO)の生産量は36万8,000tから37万3,000tに増加した。

 パーム油の生産、消費、輸出により、パーム油備蓄は3月の568万3,000tであったが、4月は610万3,000tになったと推定された。天候はパーム油の原料となるアブラヤシの生育に比較的適しており、パーム油が高価格であるため、インドネシアは収入の最適化を可能にするために、生産量を増やす勢いを維持する必要がある。それに加えて、食用パーム油とその原料の輸出禁止政策が行われた結果として、パーム油工場のタンクが一杯になるのを防ぐために、備蓄の増加に注意する必要がある。パーム油工場はタンクがいっぱいになると操業を停止し、その結果、アブラヤシ農家からアブラヤシの実(FFB)を購入することはないだろう。

出典:インドネシアパーム油協会(IPOA) 6月23日付

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4月のインドネシアのパーム油の生産・輸出情報