インドネシアでは、農家から出荷されるパーム油の原料となるアブラヤシの実(FFB)の価格が過去数カ月間、下落し続けている。インドネシア政府の政策により、パーム油工場が小規模農家のFFBを受け入れないと決定する可能性があるため、アブラヤシ農家の立場では交渉力がないことも原因となっている。
インドネシア・リアウ州ペララワン県では、アブラヤシ農家から出荷されるパーム油の原料となるアブラヤシの実(FFB)の価格が過去数カ月間、下落し続けている。インドネシアの他の地域でも同じ状況と見られている。
ペララワン県の独立したアブラヤシ農家Aは6月21日、「FFB価格が下落したことに加えて、農家に支払われたFFBの売上から、3%を超える割合で金額が差し引かれました。そのため、アブラヤシ農家が受け取った収入は、原価に見合うものではありませんでした」と言った。アブラヤシ農家Aは、ペララワン県とその周辺の数十のパーム油工場のうち、強制的に金額を差し引かなかったのはほんの数社であると話した。
アブラヤシ農家Aをはじめ、多くの小規模なアブラヤシ農家は、2.5%以上の強制的に金額が差し引かれることに反対する力をもっていない。さらに現時点では、インドネシア政府の政策により、パーム油工場が小規模農家のFFBを受け入れないと決定する可能性があるため、アブラヤシ農家の立場では交渉力がないようだ。
下記は、6月21日から数日間利用できる、ペララワン県の1kg当たりのFFB価格表だ。
- PT. Musim Mas: 1,760ルピア(超高品質なFFB)
- PT. Sri Indrapura Sawit Lestari(SISL):1,530ルピア(大型FFB)
- PTマルチパルマセジャテラ(MPS): 1,490ルピア
- PT. Inti Indosawit Subut(IIS)1,510ルピア(大型FFB)
- PT. Sinar Siak Dian Permai(SSDP)1,540ルピア
- PT. Guna Usagari Pratama(GUP):1,490 ルピア
- PT. Vintorindo Alam Lestari(VAL):1,670ルピア(大型FFB)
- PT. SPS :1,440ルピア
- PT. Anugerah Tani Makmur(ATM)マレダン: 1,770ルピア(超高品質FFB)
- PT. Berlian Inti Mekar(BIM):1,460ルピア
- PT. Persada Agro Sawita(PAS):1,440ルピア
免責事項:価格は、農園現場での取引価格ではなく、パーム油工場での配達注文またはFFB配達レター(DO / SPB)による取引価格となっている。パーセンテージに基づいて金額が差し引かれることは必須であり、パーム油工場で選別された後に変更される可能性がある。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 6月23日