マレーシア証券取引所の粗パーム油(CPO)先物の価格は今後、CPO供給量が増加することが予測されるため、下落する可能性があるという。

 パーム油トレーダーのデビッド・ング氏は、マレーシア半島南部パーム油工場協会(SPPOMA)とマレーシアパーム油協会(MPOA)が、CPO生産が増えると予測していることを受けて、粗パーム油(CPO)先物価格は下がる見通しだと話した。マレーシア国営ベルナマ通信によると、デビッド・ング氏は、「CPO先物価格は1tあたり5,000~5,800リンギットの範囲になると予想している」と語ったという。

 マレーシア証券取引所デリバティブ部門のCPO先物価格は、インドネシアによるCPOとその派生品の輸出禁止が解除され、CPO生産量が今後数週間で増えると需要が減少することが懸念され、6月13~17日の週には、ほとんど下落していた。

 マレーシアのニュースサイト、The Starによると、6月24日の7月納品のCPO先物のスポット価格は6月17日比464リンギット下落して1tあたり5,679リンギット、8月納品の価格は同396リンギット下落して1tあたり5,524リンギット、9月納品の価格は同312リンギット下落して1tあたり5,454リンギット、10月納品の価格は同248リンギット下落して1tあたり5,429 リンギット、11月納品の価格は同225リンギット下落して1tあたり5,440リンギット、12月納品の価格は同159リンギットに下落して1tあたり5,460リンギットとなる可能性があるという。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 6月21日