インドネシアのバンカブリトゥン(バベル)州の仲買人は、独立した小規模農家によって生産されたパーム油の原料となるアブラヤシの実(FFB)を購入する際に、注意深く計算している。
バベル州の小規模農家で仲買人でもあるナスルン・アリ氏は「FFB価格は(現在よりも)はるかに安くなる可能性があります。午前中は1kg当たり2,000ルピアでしたが、午後はもっと安くなるでしょう」と語った。
取引関係者やほかの仲買人は、ナスルン・アリ氏に注意するようアドバイスしている。バベル州の「Sawitku Masa Depanku (SAMADE、私の未来のためのパーム油)」の管理人の1人は、FFBに販売する際に、FFB価格の変動の影響を受けたと業界関係者から聞いたことを語った。
ナスルン・アリ氏は、「工場では、粗パーム油(CPO)タンクがいっぱいであるため、稼働しておらず、FFBの買い取り価格は変更される可能性があります。最終的に、工場関係者以外からのFFB買い取り価格が下がるでしょう。FFBを販売するサプライチェーン全体が影響を受けます」と語った。
ナスルン・アリ氏は、バベル州では、荷積み段階でのFFB価格が1kg当たり平均2,000ルピアである場合、ナスルン・アリ氏とほかの仲買人は小規模農家から1kg当たり約1,600~1,700ルピアの価格で購入することを余儀なくされる。ナスルン・アリ氏は、1kg当たり300~400ルピア程度の価格差により、輸送費が補てんされるだけではなく、荷積み段階でのFFB価格が1kg当たり2,000ルピア未満になった場合に収益が保証されると考えている。ナスルン・アリ氏は「FFBの価格が値上がりするときはゆっくりと値上がりしますが、価格が下がるときは大幅に安くなるでしょう」と話した。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 6月13日