インドネシア政府が正式に粗パーム油(CPO)のパーム農園基金の徴収(PE)を引き下げ、CPO輸出税(OF)を引き上げることを発表した後、6月10日にマレーシア証券取引所の粗パーム油(CPO)価格が上昇した。インドネシアがCPOの輸出を再開してから流通量が増えることが見込まれるためだ。
6月10日のマレーシア証券取引所デリバティブ部門では、8月に納品されるパーム油先物・FCPOc3は、初期段階で31リンギット(約0.5%)上昇して、1tあたり6,241リンギット(1,419.38ドル)になった。ロイターによると、インドネシア財務省は、政府が発表した粗パーム油(CPO)輸出基準価格が1tあたり1,500ドルを超える場合、CPO輸出税を1tあたり28ドルに引き上げたという。
CPO価格は過去1週間で、約3%下落した。これは、とくに中国の上海でゼロコロナ政策の下、行われたロックダウンによる活動の制限の影響によるものでもある。中国の上海の商業の中心地は、市の封鎖が取り消されてからわずか10日後となる週末に、居住者に対して予期せぬ広域PCR検査が実施された。そのため、中国の産業界に影響を与える可能性が懸念されている。
6月10日の大連商品取引所では、この日、大豆油契約・DBYcv1は1%下落し、パーム油・DCPcv1は2.4%下落した。シカゴ商品取引所の大豆油・BOcv1は0.6%下落した。
ロイターのテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、CPO価格が、1tあたり6,423リンギットまで再び上昇する可能性があるため、1tあたり6,138リンギットで安定し、1tあたり6,233リンギットを超える可能性があると予測している。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 6月13日