マレーシア証券取引所デリバティブ部門では、8月に納品されるパーム油先物・FCPOc3が6月9日の初期段階で約2.24%下落し、1tあたり6,322リンギット(1,439.44ドル)になった。世界首位のパーム油生産国であるインドネシアが食用パーム油とその派生品の輸出を再開した影響を受けて下落したと見られる。

 マレーシア証券取引所デリバティブ部門の粗パーム油(CPO)価格は、世界首位のパーム油生産国であるインドネシアが食用パーム油とその派生品の輸出を再開した影響で、6月9日に下落した。

 マレーシア証券取引所デリバティブ部門では、8月に納品されるパーム油先物・FCPOc3は6月9日の初期段階で約2.24%下落し、1tあたり6,322リンギット(1,439.44ドル)になった。

 ロイターによると、インドネシア政府は、商業省の規制により、 6月に粗パーム油(CPO)とその派生品140万トンを輸出することを目標として、世界市場に向けてパーム油の輸出を促進する計画を開始したという。また、バルク食用油を国内市場に供給するため、国内市場(供給)義務と国内価格義務による規制が行われている。一方、投資家は、マレーシア・パーム油委員会による5月のマレーシアのパーム油の需給データと、貨物調査会社による6月初旬の輸出データが発表されるのを待っている。

 6月9日の大連商品取引所では、この日、大豆油契約・DBYcv1は1.1%下落し、パーム油・DCPcv1は2.7%下落した。シカゴ商品取引所の大豆油・BOcv1は0.7%下落した。

 ロイターのテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、CPO価格は1tあたり6,423~6,577リンギットを維持すると予測している。

出典:InfoSAWIT 6月10日付