マレーシア証券取引所デリバティブ部門での8月納品のパーム油先物・FCPOc3は、5月31日の初期段階で1.83%上昇し、1tあたり6.346リンギット(1,450.85ドル)となった。ロイターによると、EUが2022年末までにロシアから原油の輸入を停止することを決定し、5月31日に原油価格が上昇したという。原油価格の上昇により、CPO価格も上昇している。
マレーシア証券取引所デリバティブ部門の粗パーム油(CPO)価格は、5月31日に上昇した。同部門での8月納品のパーム油先物・FCPOc3は5月31日の初期段階で1.83%上昇し、1tあたり6.346リンギット(1,450.85ドル)となった。
ロイターによると、EUが2022年末までにロシアから原油の輸入を停止することを決定し、5月31日に原油価格が上昇した。今回の決定により、米国と欧州の夏のピークに先立って原油の需要が回復するため、供給の逼迫に対する懸念が高まった。
植物油はバイオディーゼル原料として使用されることが多いため、原油価格の上昇により、CPO価格も影響を受けている。マレーシア・パーム油協会(MPOA)は、今年末までに約52,000人の移民労働者がマレーシアに入国すると予測している。しかし、プランテーションの生産量を増やし、生産体制を再び正常化するには、その数は十分ではなく、また入国制限が緩和されたのも遅すぎるという。
インドネシアでは、先週、CPO輸出が解禁となったため、パーム油輸出に関する許可が承認されたら、輸出が再び開始される。
5月31日の大連商品取引所では、この日、大豆油・DBYc1は0.67%上昇し、パーム油・DCPc1は0.77%上昇した。シカゴ商品取引所の大豆油・BOcv1は、0.71%上昇した。
ロイターのテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、CPO価格は1tあたり6,423リンギットの水準になる可能性が高く、1tあたり6,220リンギットで安定すると予測している。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 6月1日