粗パーム油(CPO)価格は、大豆油や原油価格が下がった影響を受けて下落傾向にある。ロイターによると、5月1~10日のマレーシアからのパーム油製品の輸出は前月同週比45.2%増加したという。

 マレーシア証券取引所デリバティブ部門の粗パーム油(CPO)価格は5月12日、前日のセッションで一時的に上昇したが、この日、シカゴ商品取引所の大豆油価格と先物取引所の原油価格が下がった影響を受けて下落した。CPOは5月初旬に輸出が増加したものの、損失を計上した。7月納品のパーム油先物・FCPOc3は、12日の初期段階で57リンギット(約0.88%)下落し、1tあたり6,419リンギット(1,464.19ドル)となった。

 ロイターによると、5月1~10日のマレーシアからのパーム油製品の輸出は、貨物調査会社であるSociete Generale de Surveillanceの報告から、前月同週比45.2%増加したという。

 12日の大連商品取引所では、この日、大豆油・DBYcv1は1%上昇し、パーム油・DCPcv1は0.7%上昇した。シカゴ商品取引所の大豆油・BOcv1は0.9%下落した。原油価格は、EUのガス会社であるRussionに対してロシアの新たな制裁が適用されたため、前日のセッションで一時的に5%以上上昇したが、12日に下落した。

 植物油分析専門家であり、Godrej International Ltd取締役のDorab Mistryは、中国は景気の減速に直面しており、ゼロコロナを追求しているため、もはや世界で最も多くの植物油を消費する国ではなくなるだろうと予測している。

 ロイター‎‎のテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、CPO価格は1tあたり6,602リンギットを突破し、6,758リンギットまで増加する可能性があると予測している。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 5月15日