インドネシアのジョコ・ウィドド大統領が、4月下旬に粗パーム油(CPO)と関連製品の輸出を禁止してから、包装された食用パーム油の価格はまだ高いが、食用パーム油はインドネシアの多くの市場で簡単に入手できるようになった。食用パーム油はバルクとして市場に十分流通しており、国民が食用パーム油を買うのは難しいことではない。
CPOと食用パーム油の価格は、今でも世界の商品価格動向の影響を受けている。マレーシアによると、4月下旬までのCPO備蓄は166万トンとなっており、21年10月以来、最も多い備蓄量だ。
マレーシアの4月のCPO生産量は158万トン、輸出量は110万トンだった。CPO備蓄量が多く、世界的にはCPO輸出が減少しているからといって、世界でCPO価格が安くなるわけではない。ブルームバーグによると、マレーシアのCPO価格は上がっているが、最新となる先週のCPO基準価格は1tあたり7,104リンギットまたは約1,643ドルとなった。
ラマダン(断食)明けの大祭の2日後、7月納品のCPO取引価格は、午前中に1tあたり6,512リンギットまで下落した。世界の経済指標を発表しているトレーディングエコノミクスによると、CPO価格は引き続き下落して1tあたり6,482リンギットとなったが、昨年の平均価格と比べて約48%の高値だ。
ジョコ・ウィドド大統領が4月28日にCPOと関連製品の輸出を禁止したため、マレーシア取引所のCPO価格は4月29日に1tあたり7,104 リンギットを記録した。しかし、CPO取引がラマダン明けの大祭の後に再開し、CPO価格は下落している。5月6日のCPO価格は、1tあたり6,400リンギットまたは1,460ドルとなった(1リンギット0.23ドル換算)。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 5月12日