マレーシア証券取引所デリバティブ部門の粗パーム油(CPO)価格は4月29日、インドネシア政府の食用パーム油とその原料の輸出禁止で供給が懸念され、植物油の価格が大幅に上昇している影響を受けて、25~29日の1週間で10.5%上昇し、5月7日以来の最高値となった。
マレーシア証券取引所デリバティブ部門の粗パーム油(CPO)価格は4月29日、インドネシア政府の食用パーム油とその原料の輸出禁止でパーム油の供給が懸念され、植物油の価格が大幅に上昇している影響を受けて、25~29日の1週間で1年のうち最も大きい上昇幅を記録した。7月納品のパーム油先物FCPOc3は、29日の初期段階で78リンギット(約1.13%)上昇し、1日の4つのセッションの3回目で1tあたり6,992リンギット(1,603.67ドル)となった。CPO価格は25~29日の1週間で10.5%上昇し、5月7日以来の最高値となった。
ロイター通信によると、インドネシア政府は食用パーム油の備蓄不足を解決するために、今後数週間、パーム油製品の輸出を禁止する見込みだ。インドネシアパーム油協議会(IPOB)によると、この輸出禁止は5月までになると予測されている。
一方、ヒマワリ油が不足しており、ユニリーバは植物油の価格高騰によりコストを最小限に抑えるため、製品に使用していたヒマワリ油をキャノーラに変更した。
29日の大連商品取引所では、この日、大豆油・DBYcv1は1.3%上昇し、パーム油・DCPcv1は同4.5%上昇した。ロイターのテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、CPO価格は1tあたり7,107リンギットとなり、7,239~7,419リンギットまで上昇する可能性があると予測している。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 5月2日付