マレーシア証券取引所の4月15日の粗パーム油(CPO)の価格は大幅に上昇した。ロシアのウクライナへの侵略が続いており、ひまわり油の供給が緊迫しているため、2週連続で価格が上がった。

 マレーシア証券取引所デリバティブ部門での6月納品のパーム油先物FCPOc3は、4月15日の取引の初期段階で128リンギット(約2.04%)上昇し、1tあたり6,416リンギット(1,516.07ドル)と3月14日以来の最高値となった。1週間で8.4%の上昇となる。

 ロイターによると、米税関・国境取締局(CBP)がマレーシアのサイム・ダービー・プランテーションで強制労働が行われていると想定されることを指摘した後、イタリア大手菓子メーカー、フェレロはサイム・ダービー・プランテーションからのパーム油の調達を停止した。そのため、マレーシアは持続可能なパーム油の生産者としてブラックリストに載ることとなった。

 アルゼンチンでは、大豆などの穀物を輸送するトラック運転手が4月11日から燃料高騰にともなう貨物運賃の引き上げを求めてストライキを行っていたが、運輸省は14日にストライキが終わったことを発表した。

 4月15日の大連商品取引所では、大豆油・DBYcv1は0.6%上昇し、パーム油・DCPcv1は1.6%上昇した。シカゴ商品取引所では、大豆油・BOcv1が1%上昇した。4月14日の原油価格は、投資家が長い週末を前に売りを止め、欧州連合(EU)がロシアからの原油輸入を禁止する可能性があるため、高いままだった。原油価格の上昇により、バイオディーゼル原料としてのCPOに注目が集まるだろう。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 4月17日付