マレーシア証券取引所デリバティブ部門での4月13日の粗パーム油(CPO)価格は、大連商品取引所の大豆油価格や世界の取引所の原油価格の上昇を受けて、ほぼ3週間ぶりの高値となった。

 マレーシア証券取引所デリバティブ部門の6月納品のパーム油先物FCPOc3は、4月13日の初期の取引で、64リンギット(約1.04%)上昇し、1tあたり6,243リンギット(1,476.76ドル)と3月24日以来の高値となった。ロイターによると、4月1日~10日のマレーシアのCPO輸出は、前月同期比20.7%減だという。

 ロシアへの制裁により、世界2位の原油輸出国であるロシアの原油の供給が減少することが懸念され、ロシアがウクライナ侵略を解決するための和平交渉が行き詰まったと発表した後に、供給が引き締まる恐れから原油価格は上昇した。‎原油価格の高騰により、CPOはバイオディーゼル原料として注目が集まっている。

 大連商品取引所では4月13日、大豆油・DBYcv1は1%上昇し、パーム油・DCPcv1は2.2%上昇した。シカゴ商品取引所では、大豆油・BOcv1が0.01%上昇した。

 ロイターのテクニカルアナリスト・Wang Taoは、CPO価格は1tあたり6,326 リンギットとなるか、1tあたり6,454~6,548リンギット前後になる可能性があると話した。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 4月17日付