マレーシア証券取引所の4月12日の粗パーム油(CPO)先物価格は上昇し、1tあたり6,128リンギットと約3週間ぶりの高値となった。マレーシアのCPO備蓄が、3月下旬に1年ぶりの低水準に落ち込んだことも原因だと考えられている。

 マレーシア証券取引所の4月12日の粗パーム油(CPO)先物価格は上昇し、3月にCPO在庫が減少したときに続き、約3週間ぶりの高値となった。同デリバティブ部門では、6月納品のパーム油先物FCPOc3は初期の取引で123リンギット(約2,05%)上昇し、1tあたり6,128リンギット(1,447.50ドル)と3月24日以来の最高値となった。

 ロイターによると、マレーシアのCPO備蓄は3月下旬に1年ぶりの低水準に落ち込んだ。マレーシアパーム油庁(MPOB)の11日の発表によると、これはCPO輸出が増加したことに加えて、CPO生産や輸入が減少したためだという。独立系検査会社のAmSpec Agri Malaysiaの発表によると、4月1日~10日のマレーシアのパーム油輸出量は前月同期比26.8%減となった。

 ロシアへのさらなるエネルギー制裁が検討され、石油輸出国機構(OPEC)により供給の損失を相殺するのに十分な増産を行うことは不可能だという警告の影響を受けて、原油価格が上昇した。原油先物の価格が高くなると、バイオディーゼル原料として用いられるパーム油はより魅力的な選択肢になる。ロイターのテクニカルアナリスト・Wang Taoによると、CPOは1tあたり6,104リンギットとなるか、1tあたり6,188~6,326リンギットまで上昇する可能性があるという。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 4月14日付