マレーシア証券取引所における粗パーム油(CPO)取引価格は2月17日、6,050リンギットの最高値を記録した。CPOは今後数カ月間、高値が続き、22年は 1tあたり3,500~4,300リンギットになる可能性があると予測されている。

 マレーシアの粗パーム油(CPO)価格は2月17日、初めて1tあたり6,000リンギットを超えて、6,050リンギットの最高値を記録した。

 2022年3月納品のCPO取引は、1tあたり5,807~5,970リンギットになった後、140リンギット上がって5,970リンギットの最高値となり終了した。3月納品のCPO取引は開始時に1tあたり5,845リンギットであったが、売買申し込みは5,340リンギットだった。

 投資銀行のホンリョン・インベストメント・バンク(HLIB)のChye Wen Fei は、2月16日付の調査報告書で「CPOは今後数カ月間、高値のままでしょう。CPO価格は22年に 1tあたり3,500~4,300リンギット、23年に2,900 ~3,300リンギット、24年に2,900 ~3,300リンギットになることもあり得ます。またマレーシアの情報会社The Edge Marketsの発表によると、生産量が増えればCPOの値下げが起こるでしょう」と予測している。CPO市場は、マレーシアのパーム農園における外国人労働者の人出不足や、肥料が値上がりして小規模農家が肥料の使用を減らしているためパーム生産量が減少しており、先が見通せない状況だ。