インドネシアのリアウ州Rokan Hulu地区(Rohul)は丘陵地帯で平坦な場所であり、インドネシアで最も広いパーム農園がある。Rokan Hulu地区は、面積の3分の2にあたる約55万3,000haにパーム油の原料となるアブラヤシの木が植えられている。地理的には西スマトラ州と北スマトラ州に隣接しており、ドゥマイ港にアクセスできる。このような事実を受けて、Rokan Huluのパーム油農民組合(SPKS)のYusro Fadly組合長は、インドネシア政府が、食用パーム油のパイロット工場を同地区に建設するのを計画していることを歓迎した。
Yusro Fadly組合長は、国内の食用パーム油の不足や価格の高騰に関連してここ数カ月間で発生したさまざまな問題から学び、最善の解決策を得るために誰もが話し合う必要があるため、政府の計画は非常に適切であると評価したという。Yusro Fadly組合長は5月31日に、「私たちはアブラヤシの小規模農家として、政府の計画を全面的に支持しています」と語った。
今回の計画は、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領、協同組合・中小企業大臣、パーム油農民組合、インドネシア持続可能なパーム農家フォーラム(FORTASBI)の支援により実現され、2つの小企業団体が協力して小規模の食用パーム油工場を建設することが承認された。
Yusro Fadly組合長は、住民の50%が独立した小規模農家であるRokan Hulu地区では、この計画が役立つだろうと考えている。パーム油の原料が豊富にあることに加えて、この計画ではRokan Hulu地区への投資も支援している。Yusro Fadly組合長は、「さらに、食用パーム油工場をRokan Hulu地区で開発する計画により、若い世代に対して新たな雇用の機会がもたらされるだろう」と言った。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 6月2日