シンガポールのGodrej International Trading&Investment Pte. Ltd.取締役、ドラブ・ミストリー(Dorab Mistry)氏によると、マレーシアのパーム農園での生産コストは、農園で働く労働者不足と労働者の給与の増加により、2022年に劇的に増加する可能性があるという。
シンガポールのGodrej International Trading&Investment Pte. Ltd.取締役、ドラブ・ミストリー(Dorab Mistry)氏は、「2022年パーム油とラウリン酸会議(POC2022)」で3月初旬に基調講演を行った際に、大幅な昇給がなければ、マレーシアの労働者不足はさらに深刻化するでしょう」と発表した。
経済・金融メディアのThe Edge Marketsによると、ドラブ氏は「パーム油業界に興味を持つ人々に働きかけるために、パーム農園の労働者の給料を増やす必要があります。労働者の給料が増加し、肥料がさらに値上がりしているため、今年のパーム油の生産コストは劇的に上昇するでしょう」と語ったという。
ドラブ氏は、マレーシアの22年の粗パーム油(CPO)生産量は前年比90万t増の1,900万tになると予測している。「インドネシアは、今年のCPO生産量を少なくとも200万t増やすことができます。インドネシア政府は、インフレ対策として、輸出税、バイオディーゼル計画(D3)、国内市場(供給)義務(DMO)について考え直す必要があります。インドネシアでは、労働者は不足していませんが、労働者の給与の問題に直面する可能性があります。インフレを抑え、経済のバランスを取るためには、さらに多くの政策が必要です」(ドラブ氏)。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 5月7日