インドネシアの8月のパーム油輸出額は前月比16億ドル増の44億2,000万ドルとなった。インドや中国、アフリカへの輸出が拡大したためだ。パーム原油(CPO)価格は同102ドル増の1tあたり1,226ドル。8月の在庫は343.3万トンで、前月比約110万トン減少した。

 8月のパーム油輸出額は前月比16億ドル増の44億2,000万ドルとなった。輸出量は、同153.2万トン増の427.4万トンとなり、パーム原油(CPO)価格は同102ドル増の1tあたりの平均1,226ドル(CIF ロッテルダム)となった。

 いくつかの主要なパーム油生産国で輸出が増加したことが理由だと見られる。インドでは、6月30日から9月30日までにパーム油やその他の種類の植物油の輸入税率が15%から10%に引き下げられたため、インドへの輸出は7月の23.12万トンから8月に95.85万トンに増加した。

 中国への輸出は、7月の52.22万トンから、同29.7万トン増の81.92万トンとなった。アフリカへの輸出も増加し、ケニアが同11.8万トン増、エジプトが同4.05万トン増となった。マレーシアへの輸出は、同9.7万トン増(同102%増)の19.21万トンになった。EUへの輸出は同9.21%減少したが、オランダへの輸出は同3.07万トン増(同48%増)の20.3万トンになった。

 インドネシアでのパーム油の国内消費量は7月の144.4万tからほぼ横ばいの146.5万tだった。内訳は、食用油が同1万トン増の71.8万トン、油脂化学品が同2,000t減の17.8万トン、バイオディーゼルが同1.3万トン増の56.9万トンとなった。

 8月のCPO生産量は421.8万トン、パーム核油(PKO)は40万トンに達し、7月より約4%増加した。輸出、消費、生産の影響により、8月の在庫は同約110万トン減の343.3万トンとなった。

出典:インドネシアパーム油協会(IPOA)