マレーシアでは、5~6月頃に特別許可で外国人労働者をパームプランテーションに迎えられることが期待されている。マレーシアでは、生産量が増えることで、今年の第3四半期から粗パーム油(CPO)価格が安くなる可能性があると考えられている。

 マレーシアのプランテーション産業・商品大臣のDatuk Zuraida Kamaruddinは、粗パーム油(CPO)生産量が増えることで、今年の第3四半期からCPO価格が安くなることを考慮する必要があると発表した。マレーシアは、2022年のCPO生産量が前年比約200万トン増の2,000万トンとなることを目標としている。

 Zuraida大臣はまた、「パーム油とラウリン油会議2022(Palm&Lauric Oil Conference 2022)」の記者会見で、特別許可を取得して、5月または6月にパームプランテーション部門にまず3万2,000人の外国人労働者を迎えることが期待されていると語った。

 Zuraida大臣はビジネス金融情報サイトのThe Edge Malaysiaによると、「マレーシアのパーム油産業は外国人労働者に依存しているため、産業の仕組みを強化する必要があります。今後3~5年で実装されると確認されている技術がいくつかあり、そうなると外国人労働者数を約40%減らすことができると考えています」と話したという。

 マレーシアのプランテーション産業・商品省は先月、財務省と内務省、 国内取引・消費者省との協議を経て、今年末までにパーム油産業に補助金を支払うことを目標としている。

 Zuraida大臣は「CPOが高騰している際には支援が必要であるため、パーム油産業を支援したいと考えています」と続けた。マレーシア政府は、約7万2,000tの食用パーム油に補助金を割り当てている。

 マレーシア証券取引所のデリバティブ部門の責任者であるDatuk Muhamad Umar Swiftは、補助金は課題を解決するために十分ではないと考えており、「政府がとくに困窮している人々を支援するのであれば、与えるべきものはたくさんあります。支援はさらに増えるでしょう」といった。

出典:InfoSAWIT ENGLISH 3月27日付