中国や米国などで燃料の消費が制限されているため、バイオディーゼルやバイオ燃料の生産に用いられるパーム油の需要が2022年に増加する可能性がある。

 最近では、ブラジル、中国、米国などの一部の国で、燃料の消費が制限されている。ロイターによると、この動きにより、バイオディーゼルとバイオ燃料による再生可能燃料の生産に用いられるパーム油の需要が2022年に増加する可能性がある。

 一方、シンガポールに本社を置くユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)の報告によると、他の国々は、食料インフレで需要がひっ迫し、バイオ燃料の使用削減が義務付けられる可能性があることを恐れているという。UOBのKayHianは「最終的にはパーム油が安くなる可能性があります」と語っている。

 インドネシア政府は1月24日以降、食用パーム油価格を安定させるために、輸出政策と輸出管理に関する商業大臣規則No. 19/2021の代わりとなる商業大臣規則No. 2/2022に基づく輸出規制を発表した。

 インドネシア政府の発表によると、インドネシアからのパーム油の調達不足分をマレーシアからのパーム油の在庫で補うことができないため、インドのパーム油輸入業者に対して、大豆油とひまわり油をパーム油の代わりにすることを義務付けたという。

出典:InfoSAWIT 1月26日付