パーム原油(CPO)の価格が、1月11日に過去10週間における最高値を記録した。パーム油は、今年の第1四半期まで高価格が続くと予測されている。

 パーム原油(CPO)の価格が、1月11日に過去10週間における最高値を記録した。パーム油は、今年の第1四半期まで高価格が続くと予測されている。

 パーム原油(CPO)の価格は過去10週間で1月11日にピークに達するまで、上昇を続けた。マレーシアデリバティブ取引所における22年3月のCPO価格は、1tあたり5,069ルピア(1,210.50ドル)になるだろう。21年11月3日以来、最も高価となる見込みだ。

 マレーシアパーム油庁(MPOB)によると、21年12月までの最新データによるCPOの在庫は前月比▲約12.9%と予想を超えて減少し、マレーシア国内消費は増加したという。スイスに本拠地を置く検査・認証機関のSGSによると、1月1~10日のCPO輸出量は、前月同期比▲約40.6%の32万5,601tになった。

 インドネシアの調査会社Vibiz Researchによると、パーム油の需要は減少しているが、中国が旧正月に向けてパーム油を購入するため、パーム油の需要が高まるだろうと予測されている。

 シンガポールのCGS-CIMB証券の調査によると、パーム油の在庫は2022年1月末までに前月比 ▲ 4.5%の151万トンになり、生産量は同▲12.5%、輸出は同▲約20%になると予測されている。また、世界中で植物油の在庫が減少し、マレーシアで労働者が不足している場合、1月のCPO価格は1tあたり約4,500~5,500リンギットになる可能性があるという。

 パーム核の加工が増加していることにともないパーム油の在庫が増えるまで、パーム油は今年の第1四半期まで高価格のままだろう。一方、インドネシアでは、パームの収穫量は豪雨により、減少する可能性がある。

出典:InfoSAWIT 1月16日付