インドネシアでは、パーム油産業がコロナ禍において最も回復力のある産業になっている。パーム油業界はコロナ禍の2年間においても、他の多くの産業に影響をおよぼしながらインドネシアの産業としてプラス成長を続けており、パーム油はインドネシアの国内総生産(GDP)に大きく貢献する主要商品だ。
インドネシアパーム油協会(GAPKI)のJoko Supriyono会長は、「パーム油の生産と輸出はコロナ禍の影響を比較的受けておらず、好調でした。パーム油産業は、インドネシアのGDPの3.5%、インドネシアの石油ガスを除く輸出額の13.5%を占めています」と話した。
Joko Supriyono会長は、インドネシアのパーム油業界はコロナ禍において回復力があったにもかかわらず、すべての利害関係者との連携やシナジーを今後も強化する必要があるため、2021年12月15日の「第4回ボルネオ島パームオイル会議」で次のように主張した。
「パーム油産業が着実に持続可能なものとなり、インドネシアの国家経済において重要な役割をはたし続けるよう努めます。パーム油産業の発展を維持するために、すべての利害関係者が、国や地域レベルでビジネス関係者同士の連携を強化できるよう努力を続けてきました。そのような努力の1つにより、パーム油産業への投資環境がさらに改善されています。この第4回ボルネオ島パームオイル会議を通じて、インドネシアは関係者による相乗効果と連携を継続的に強化していきます。この取り組みは、すべてのパーム油の利害関係者が実行に移すことができて、共同で推奨できる解決策を策定するという、このフォーラムの目標に沿っています」(Joko Supriyono会長)。
南カリマンタン州農園・畜産課のSuparmi MS課長は、南カリマンタン州におけるビジネス関係者と行政の連携やシナジーの成功例を挙げた。
「南カリマンタン州のパーム油産業は順調に成長しています。南カリマンタン州は、インドネシアで農産物輸出における最初の国家賞を獲得しました。また、森林火災や土地の火災への対応という点でも優れた事例があります。南カリマンタン州の行政がパーム油産業の発展に特別な関心を寄せていることに感謝しています」(Joko Supriyono会長)。
出典:インベスター・デイリー( 出典:インドネシアパーム油協会(IPOA)1月4日付)