インドネシアエネルギー鉱物資源省新エネルギー・再生可能エネルギー・省エネルギー総局長・Dadan Kusdianaが12月1日、インドネシアパーム油会議(IPOC2021)で「将来のバイオ燃料義務化プログラム―混合政策を取るべきか」について講演した。インドネシア政府は2020年から、軽油にパーム油からつくられた脂肪酸メチルエステル(FAME)を30%混ぜたバイオディーゼル「B30」の使用を義務化しており、今後「B40」の使用を義務化することを目指している。
インドネシアエネルギー鉱物資源省新エネルギー・再生可能エネルギー・省エネルギー総局長・Dadan Kusdiana
インドネシアエネルギー鉱物資源省新エネルギー・再生可能エネルギー・省エネルギー総局長・Dadan Kusdiana

 インドネシアエネルギー鉱物資源省新エネルギー・再生可能エネルギー・省エネルギー総局長・Dadan Kusdianaが12月1日、インドネシアパーム油会議(IPOC2021)で「将来のバイオ燃料義務化プログラム―混合政策を取るべきか」について講演した。

 インドネシアは地球温暖化対策のため温室効果ガスの削減に向けて、交通や漁業、農業、発電、工業、商業におけるバイオディーゼルの使用を推進している。インドネシア政府は2020年から、軽油にパーム油からつくられた脂肪酸メチルエステル(FAME)を30%混ぜたバイオディーゼル「B30」の使用を義務化した。インドネシアにおけるバイオディーゼルの生産量は近年、増加傾向にある。

インドネシア政府のバイオディーゼル政策(IPOC2021、インドネシアエネルギー鉱物資源省新エネルギー・再生可能エネルギー・省エネルギー総局長・Dadan Kusdianaの発表資料より)
インドネシア政府のバイオディーゼル政策
(IPOC2021、インドネシアエネルギー鉱物資源省新エネルギー・再生可能エネルギー・省エネルギー総局長・Dadan Kusdianaの発表資料より)

 

 2025年頃までには、FAMEの割合を40%に引き上げた「B40」の使用を義務化することを目指している。B40は、軽油にFAMEを40%の割合で混合する方法のほか、(1)B30に脂肪酸メチルエステル蒸留物(DPME)を10%混合する方法や、(2)B30に水素化バイオディーゼル燃料(HVO)を10%混合する方法も研究されている。インドネシア政府はバイオディーゼルへの投資を促進するため、B40の混合に関する義務規制を準備するだろう。

 インドネシアでは、FAMEの全設備容量から、B40を供給できる体制があることがわかっている。一方、DPMEはインドネシア国内の需要を賄える供給体制がないため、地域でB30にDPMEを10%混合する方法を調査する必要がある。インドネシア国営石油会社プルタミナは24年にHVOを大量生産する予定だ。B40の実用化に向けて、均一性の問題、動力損失、フィルターの目詰まりなどの課題を解決するB40の保管・輸送方法を調査する必要があるという。

【石井 ゆかり】