インドネシアパーム油協会(IPOA)により、8月のパーム原油(CPO)のロッテルダム港CIF 相場は1tあたり1,236ドル、9月は1,235ドル、10月は1,368ドルとなり、パーム油の価格の上昇が続いているという報告があった。
10月のインドネシアのパーム油製品の輸出額は36億7,300万ドルで、輸出量は前月比11.3%増の321.3万トンとなった。そのうち、最も輸出が増加したのはパーム油派生製品で前月比29万8,000t増(+13.5%)、CPO製品は同約7.0%減の14.7万トンになった。
10月に最も大きく輸出が増加したのはエジプト向けで、同11.07万トン増(+ 203.3%)の16.51万トンとなった。中国向けは同7.37万トン増(+11.79%)の69.88万トンで、前年比26.6%増となる。
インド向けは前月比8.62万トン(▲25.97%)減の24.56万トンとなり、前年比114.4万トン減(▲25.8%)となる。EU向けは前月比9.16万トン増(+ 26,79%)となったが、前年比3.1%減となる。2021年1~10月のパーム油の輸出額は、295億2,800万ドルにとなった。
11~12月のインドネシアのCPOとパーム核油(PKO)の生産量は939.5万トン、消費量は300万トン、輸出量は640万トンとなる可能性がある。中国へのパーム油の輸出は前年比26%増となったが、インド向けは同25.8%減となった。11~12月のパーム油加工製品の輸出量は220万トン、CPOの月間輸出量は30万トン、PKO製品は5万トン、石油化学製品は約35万トンになる可能性がある。
IPOA事務局長・Mukti Sardjonoは「11~12月のパーム油の輸出量は約600万トン、2021年の総輸出量は約3,490万トンとなり、20年の3,400万トンに比べて約90万トン多くなる可能性がある」と発表した。
出典:インドネシアパーム油協会(IPOA) 12月16日付