油の国際市場調査会社であるドイツの「オイルワールド」は、植物油の価格が22年も高くなるだろうと発表した。気候が正常であれば、パーム油の価格が22年1~6月に安くなると予測している。

 油の国際市場調査会社であるドイツの「オイルワールド」は、植物油の価格が22年も高くなるだろうと発表した。オイルワールドのMielkeは、第17回インドネシアパーム油会議における「2022年の価格の見通し」の講演で、「インドネシアのCPOは、11月初旬にアルゼンチンの大豆と比べて、はるかに高い価格に達しました」と話している。10~11月初旬のパーム原油(CPO)の価格は、過去5年間で最も高い。

 Miekeは、「消費者は使用を制限することで、植物油の需要が高まりすぎないようにしています」と言った。一方、小規模の自作農家は、植物油がより高価になることを知って、できる限り広いプランテーションを開発する。植物油の作物が、新たに900万haの面積に植えられたと言われている。しかし、中国とアルゼンチンでは、大豆のプランテーションが減少しているため、新しいプランテーションはないという。

 Mielkeは、「気候が正常であれば、植物油の21~22年の生産量は世界の需要を満たすと考えています。在庫は再び正常になり、大豆油、パーム油、また大豆油という順で商品価格が22年の安くなることを意味します。植物油は生産量が多く、在庫が利用できるため、長い間、高価であり続けることはないでしょう。パーム油と大豆油の価格は22年1~6月に安くなると予測しています」と話した。

出典:インドネシアパーム油協会(IPOA) 12月15日付