西カリマンタン州には、パーム油プランテーションが約180万haあるが、工場は1時間あたり2,152tのパーム果実(FFB)を加工できる規模でしかない。西カリマンタン州の工場の規模は、1時間あたり7,200tのパーム果実を処理できるほどであるべきだ。
リアウ州では、パーム油プランテーションが約340万haあるが、工場は、1時間あたり12,170tのパーム果実を加工できる規模だ。パーム油農家連合(SPKS)書記長・Dartoは、「(リアウ州の工場は)約300万haのプランテーションからのパーム果実を処理できる能力しかなく、効率的ではありません。パーム原油(CPO)の生産も影響を受けます。パーム油プランテーションの許可証が発行された面積は約2,100万haで、そのうちパームが植えられた面積は約1,630万ha、パームが植えられていない面積は約550万haです」と話した。
一方、政府は小規模農家のパーム再植計画(SRP)を強化しプランテーションの生産性を高めているため、生産性は2倍になるだろう。「プラズマ小規模農家」に20%を割り当てる政策は全体としてはあまり行われておらず、インドネシア総面積の40%に過ぎない。
インドネシアパーム油協会は、2020年のパーム油貿易の過剰在庫が500万トンに達することはほとんどないと主張している。持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)の認証を得たパーム油が求められている。Dartoは、「このことは、今後の数日間で新たな問題を引き起こすでしょう。さらに、パーム油農園拡大の一時停止の政策は、期間が延長されるかどうかにかかわらず、今後の方針がまだ明確になっていません」とダートは言った。
インドネシアの国家規模でのパーム油産業の工業化では、国を前進させる付加価値や競争力を得るため、小規模農家の機関に基づいて進めるべきだ。一方、インドネシア国営企業は、小規模農家の機関と提携し協力するための中心的存在となる必要がある。Dartoは、「国営企業は小規模農家と提携し、パーム油の生産工程と流通の両方に携わるべきだ」と言った。
出典:InfoSAWIT 12月12日付