インドネシアの2021年1~9月のPKS輸出額は2億8,600万ドルと前年同期比27.01%増加した。日本向けが輸出総額84.5%を占める。インドネシア産PKSは価格が変動しやすい一方、マレーシア産PKSは安価で供給が安定しているが、支援基盤が弱いことや輸出税のために高価になりやすい。

 インドネシアは、パーム油を絞った後のパームヤシ種殻(PKS)の主な生産国だ(インドネシア商業省による)。インドネシアの2021年1~9月のPKS輸出額は2億8,600万ドルと前年同期比27.01%増加した。日本向けが輸出総額84.5%を占め、タイ、シンガポール、韓国、インドにも多く輸出されている。

 インドネシア商業省開発協力局長Marolop Nainggolanは27日、「インドネシアのPKSは、ジャンビ州、リアウ州、西スマトラ州、中央カリマタン州、北スマトラ州から供給されています」と発表した。インドネシアのPKS輸出における主な競合国は、マレーシアとタイであるが、なかでもマレーシアとの競争が激しい。インドネシア産PKSは価格が変動しやすい一方、マレーシア産PKSは安価で供給が安定しているが、支援基盤が弱いことや輸出税のために高価になりやすい。

日本への輸出動向

 インドネシアと日本の21年1~9月の非石油ガス貿易額は合計225億3,000万ドルと、前年同期比29.08%増加した。インドネシアの日本への1~9月の非石油ガス輸出額は121億2,000万ドル、日本からの同輸入額は104億1,000万ドルとなり、インドネシアの対日貿易は約17億ドルの黒字だ。

 インドネシアから日本への20年の非石油ガス輸出額は128億8,000万ドル、日本からの非石油・ガス輸入額は106億2,000万ドルとなり、インドネシアの対日本貿易は約25億5,000万ドルの黒字だった。インドネシアから日本への20年の主な輸出品は、石炭、貴金属スクラップ、石油ガス、絶縁ケーブルで、日本からの20年の主な輸入品は車両付属品、圧延鋼板、蒸気タービン、組立式の車両だ。