マレーシア・パーム油生産企業KLKのCEO・Tan Sri Lee Oi Hianは、「パーム原油(CPO)の価格は気候の変化で周期的に変動しています。持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)の認証条件から、プランテーション面積を広げるのは難しいですが、生産性を20~25%向上できます」と話している。

 マレーシア・パーム油生産企業であるクアラ・ルンプール・ケポン(KLK)CEO・Tan Sri Lee Oi Hianは、下記のように話している。

 「パーム原油(CPO)の価格は、気候の変化で周期的に変動しています。今年の初めの世界のCPO価格は1tあたり2,000リンギットでしたが、現在は約4,000~5,000リンギットになっていることから、そう考えています。

 パーム油産業はほかの植物油に比べて生産性が高く、パーム油は世界の植物油市場の40%を占めています(theedgemarkets調査による)。非政府組織や環境活動家は、パーム油は温室効果ガスの二酸化炭素の収支がマイナスの製品であるといつも話していますが、それは必ずしも公平な見方とはいえないでしょう。

 インドネシアには、バイオディーゼル政策でCPO価格を安定させることができますが、パーム油の生産では、持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)の認証の条件を満たす必要があるため、国内のプランテーションを広げるのは難しいです。 パーム油の生産量は、プランテーションの面積の大きさと生産性の高さに左右されており、プランテーションの面積が広がらなくても、おそらく生産性は20~25%増加するはずです。KLKは生産性を向上させるため、やるべきことがまだ多くあります」。

出典:infoSAWIT 11月17日付