インドネシアのパーム油生産企業であるブミタマ・アグリ(Bumitama Agri)の2021年第3四半期の純利益は、世界的なパーム原油(CPO)価格の上昇により、5,887億ルピアに増加した。ブミタマの経営陣は、「供給の混乱とアフター・コロナの需要回復により、在庫が緊迫した状態が世界でしばらく続く可能性がある」としている。

 インドネシアのパーム油生産企業であるブミタマ・アグリ(Bumitama Agri、以下、ブミタマ)の2021年第3四半期の純利益は、世界的なパーム原油(CPO)価格の上昇により、5,887億ルピアとなった。

 パーム原油の価格は前年同期比で約27%上昇しているが、ブミタマの売上高は同13%増であった。主力商品による収益は、同43%増の2兆6,798億ルピアとなっている。

 ブミタマの21年第1~3四半期の収益は、同40%増の8兆4,968億ルピア、純利益は同70%増の1兆728億ルピアとなった。パーム原油が値上がりしたことと、8~9月の梅雨での施肥の状況が要因となっている。

 ブミタマは今年、社内のパーム果実(FFB)の年間収穫量の目標を達成できると楽観的に考えている。主なプランテーションと離れた場所にあるプランテーションからのパーム果実の21年1~9月の収穫量は270万トンとなり、収穫が多かった18年の79%に達している。

 ブミタマの経営陣は、パーム原油の価格高騰はしばらく続くと確信しており、「専門家が予測しているように、供給の混乱とアフター・コロナの需要回復により、在庫が緊迫した状態が世界でしばらく続く可能性がある」としている。

出典:infoSAWIT 11月17日付