インドネシア・エネルギー鉱物資源省(ESDM)は、新再生可能エネルギーおよび省エネルギー総局(EBTKE)を通じて、ディーゼル燃料と混合したパームバイオディーゼルの実用化に向けた試験を2022年12月末まで続けている。23年に40%のバイオディーゼル混合燃料を導入する計画であったが、どうやらその計画は変更されたようだ。

パーム油由来のバイオディーゼル「B35」

 インドネシア・エネルギー鉱物資源省新再生可能エネルギーおよび省エネルギー総局長のダダン・クスディアナ氏は慎重に考慮した結果、パーム油由来のバイオディーゼルを35%含むディーゼル油「B35」を導入するという決定が行われたと述べた。

 ダダン・クスディアナ氏は12月8日、パーム油由来のバイオディーゼルを40%含む「B40」の試験を政府が実施し、実験室での試験と路上試験の両方で肯定的な結果を示したことを認め、「我々はB40の試験を行い、実験室と路上の両方で肯定的な試験結果が出ました」とCNBCインドネシアの取材で述べた。

 さらに、ダダン・クスディアナ氏は、「政府が23年初めにB35を導入する準備ができていることを確認しています。B35は、重大な障害がないという試験結果が出ていることがその根拠です。B35の導入を決定する上で、供給の準備、インフラの準備、バイオディーゼルのインセンティブの量的な予測などの問題を確実に検討しています」と述べた。

 ダダン・クスディアナ氏によると、B35を導入することで23年のインドネシアのバイオディーゼルへのパーム油の割り当て量は1,300万klとなり、22年の割り当て量の1,102万klから増加すると見込まれているという。

出典:InfoSAWIT 12月9日付