インドネシアでは、パーム椰子殻(PKS)の生産量が年間1,100万トンに達する可能性があり、日本市場で需要が高いことから、インドネシア商業省は日本へのPKS輸出促進を目指している。日本とインドネシアのパーム油バイオマス産業のビジネスフォーラムが、9月26日に開催された。
インドネシアのPKSは日本市場での需要が高い
インドネシア商業省は、バイオマス燃料としてパーム油を日本に出荷するなど、パーム油産業向けに輸出の拡大を引き続き推奨している。インドネシア産のパーム椰子殻(PKS)は持続可能なエネルギー源であるため、日本市場での需要が高い。
インドネシア工業省産業強靱化・地域・国際産業アクセス総局長官のEko SA Cahyantoは9月29日、「これらの製品がよりエネルギーの密度が高いバイオマスペレットに加工されるよう、PKSを発熱量の高い再生可能エネルギー燃料に加工する下流部門への投資も支援します」と発表した。
PKSは、製品として加工できる潜在的なバイオマス資源だ。インドネシアでは、PKSの生産量は年間1,100万トンに達する可能性があるが、年間330万トンが半製品として輸出されている。
インドネシア工業省は、バイオマス産業の発展を目指し、駐日インドネシア共和国大使館の産業担当官を通じて、(一社)日本バイオマス発電事業者協会(BPA)とともに、インドネシアPKS協会(APCASI)に参加する人々向けにビジネスフォーラムを開催した。
「持続可能なパーム油バイオマス産業に関するインドネシア―日本ビジネスフォーラム」は9月26日に、工業省、在大阪インドネシア貿易促進センター(ITPC)、駐日インドネシア共和国大使館の貿易担当者および産業担当者の協力により、開催された。このビジネスフォーラムはインドネシアのPKSの持続可能性を促進することを目的に開催されており、インドネシアへのさらなるバイオマス投資の機会となる。インドネシアの下流産業を促進するために、PKS産業が発展することが求められている。
出典:InfoSAWIT ENGLISH 10月2日